巨大しごと館、厳しい再就職 あす閉館 買い手なく、廃虚化恐れも(産経新聞)

 「税金の無駄遣いの象徴」といわれた関西文化学術研究都市の職業体験施設「私のしごと館」(京都府精華町、木津川市)が31日に閉館する。所管する厚生労働省は今夏にも入札を行って建物を売却する方針だが、景気が低迷する中で甲子園球場の総面積に匹敵する施設の引き受け先が見つかるかどうかは不透明。地元自治体や学研都市の関係者からは「巨大な幽霊屋敷になる恐れもある」と懸念する声が出ている。

 京都、大阪、奈良の3府県境の丘陵に広がる学研都市。100を超える研究施設の中でもひときわ大きなガラス張りの建物がしごと館だ。3階建て延べ床面積3万5千平方メートル、全長200メートルに達する。

 31日の閉館を前に、館内は連日、春休み中の子供らでにぎわっている。

 閉館後の活用法をめぐっては、厚労省の検討会でコンサルティング会社から研究施設や教育施設、データセンター、商業施設(アウトレットモール)への転用が提案された。とくに商業施設が有力とされたが、しごと館の周辺は文化学術研究ゾーンで用途規制があるため、委員を務めた地元自治体や学研都市のトップらが反発。結局、昨年12月にまとまった報告書から商業施設は除外された。

 厚労省はすでに建物の売却を認可しており、所有者である雇用・能力開発機構が夏前にも入札を実施する見通しだ。

 だが、コンサルティング会社が関西の企業を対象に行った事前調査では、研究施設などで利用するため購入の意向を示した企業はゼロだった。

 「建物があまりにも大きいうえ、天井が高く、空調が利きにくいなど展示施設以外では使い勝手が悪い。改装にも多額の費用がかかる」(学研都市関係者)ためで、買い手が見つからなかった場合、巨大な廃虚になる恐れもある。

 地元では「国が廃止を決めた以上、最後まで責任を持ってほしい」との声は根強く、京都府などは入札の動向を見ながら政府に再利用を検討するよう働きかけていく方針だ。

 しごと館は学研都市の中心地、精華・西木津地区にあり、周辺に国会図書館関西館や国際高等研究所、地球環境産業技術研究機構などの中核施設が集まっている。

 学研都市推進機構の稲田進常務理事は「学研都市にふさわしい施設でないと、町作りにも深刻な影響が出る」と指摘する。

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【用語解説】私のしごと館

 中高校生らにさまざまな仕事を疑似体験してもらおうと、厚生労働省所管の雇用・能力開発機構が581億円をかけて建設し、平成15年にオープンした。年間30万人が利用していたが、年間10億円を超える赤字を出していたため、「税金の無駄遣いの象徴」と批判され、麻生前政権時代に廃止が決まった。

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